昨日から
探偵は犯罪捜査もやるよーという話を書いている
バイクで場外へ出た対象者(探偵用語では対象者を「マルタイ」と呼ぶ)
思った通り…
いや
思った以上にぶっ飛んだ運転をしやがる
こちらも事前にバイクを準備していたとはいえ
都内の混雑した道では
どちらが優勢かは火を見るより明らか…
これは分が悪い尾行になりそうだ…
ここで!!!
元探偵・源さんによる
尾行メソッド初級講座〜❤️
謎は全て解けtブフッ∵(´ε(○=(゚∀゚ )ジッちゃんの名にかけて!!!
車やバイクの尾行を行う際
とっても大切なのは
距離感
単純に
近ければバレやすく
遠ければバレにくい
というものでもない
尾行で最も重要視するのは
バレないことよりも
対象者を見失わないこと!!
今回のように
尾行場所が「都内」である場合
考えなければならないのは
・自分と対象者の間に何台車を挟むか
・信号の数と距離
この辺りが尾行成功の重要なファクターとなる
日中の都内の道は
車だらけ!だと思ってほしい
そして
信号の数がやたらと多い
もし
あなたが対象者を尾行していたとして
尾行がバレるのを恐れて
あなたと対象者の間に
車を5台入れて尾行をしていたとする
こんな感じ↓
あなた 対象者
↓ ↓
□ ■ ■ ■ ■ ■ □
確かに
間に5台も車が入れば
対象者がいくらバックミラーをのぞいたとしても
あなたの姿が視界に入ることはなく
尾行がバレることはないだろう
しかし
現場は「都内」である
事件は会議室で起きてるんじゃない!!!
現場でおkブフッ∵(´ε(○=(゚∀゚ )シャラーップ
都内は信号の数がやたらと多い
もし
対象者の車だけが
ギリギリ黄色信号を抜けて行ったとして
あなたの前の車すべてが赤信号で止まったら?
あなたの前の車5台を追い抜いて
尾行を続けることは現実的に不可能
3台ぐらいなら反対車線をかっ飛ばして
信号無視して追いかけるようなことはやってたけどね←下手したら事故る
しかしそれも
中央分離帯のある道路では不可能
そもそも反対車線に出られないしね
こんな感じで
都内の車両尾行は
信号一つが命取りになる
都内での車両尾行は
極力距離を詰める!これが大前提!
そして
距離を詰めながらも
間に車を1台〜2台ぐらい挟んで
バレない工夫も必要!!!
さて
本編に話を戻そう(笑)
築地市場を出た対象者は
車と車の間をスイスイすり抜けて
あっという間に走り去ってしまう
これは
都内では珍しくない光景なので
僕も同じようにすり抜けをしても目立たないし尾行だとバレるリスクもない
しかし
とにかく危ない
ちょっとでも車と接触すれば大事故だ
源さんの華麗なライディングテクで
対象者との距離を…
距離を…
距離を…
詰められんわーーー〜〜(((;゚;Д;゚;)))!!!!
なんやねんこいつ
めちゃくちゃ早い!!!!
多分これ見失う!!!!!
と、思った矢先
対象者は首都高(首都高速道路)に乗った
しめた!!!
首都高なら基本真っ直ぐ走ればいいだけだ!
源さんの華麗なライディングテクで
対象者との距離を…
距離を…
距離を…
やっぱり詰められん〜〜(((;゚;Д;゚;)))!!!!
なんやねんこいつ
首都高の制限速度は60kmだぞ
それを
120kmってなんやねん!!!!
死ぬぞ
これは一歩間違ったらマジで死ぬぞ!!!!
距離は詰められなくても
姿さえ見失わなければなんとかなる…
新宿区に入ったあたりで首都高を降りた対象者
また下道の命がけの尾行を続け
やっと目的地に着いたようだ
頼むから
これで終わってくれ…←正直な心の声(笑)
対象者が立ち寄ったのは
とあるお寿司屋さんだった
値段も書いてないような
回転しない
明らかに高級店だという店構え
バイクに積んだ発泡スチロールを一つ手にとり
お店の中へ入っていく
お店は営業前
客を装おって店に入るわけにもいかない
(もちろん、バイクを停めてからの行動は全てビデオで録画中)
離れた場所で対象者が出てくるのを待つ
ここで
僕はとんでもないことに気付いた!!!!
さっきまで
僕も対象者も
築地市場にいた
その時の格好を覚えているだろうか??
そう
Tシャツ
作業ズボン
長靴!!!
長靴!!!
ここは新宿区
値段も書いてないような
高級な寿司屋があるような場所だ
そこに
Tシャツ
作業ズボン
長靴!!!
長靴!!!
そんな男が
物陰に隠れて
こそこそしている…
やばい
僕…
明らかに不審者(((;゚;Д;゚;)))!!!
今警察が来たら
間違いなく職質(職務質問)される!!!!
早く出てこいやぁぁあああああ!!!!!!
無事に
警察に職質されることもなく
対象者は数分で出てきた
発泡スチロールは持っていない
ということは
この店へ魚を配達しに来たということだろう
しかし
これだけでは
これ自体が不正行為なのかはわからない
この後
二軒ほど別の店にも配達し
対象者は自宅へ帰って行った
(これらも全て尾行し、録画もしている)
この尾行は
僕の探偵時代の中で
もっとも危険な尾行だった…
その後
一週間ほど調査を続けたところ
2日ほどこれと同じ行動パターンを繰り返した対象者
なるほど
毎日これをやっているわけじゃないのか
調査は無事終了
その後
依頼者から聞いた話は
とても後味の悪いものだった…
続く